足を着地した時に靴の内側に隙間ができませんか?
歩行の中で足全体が内側に大きく崩れた状態が長く続く足を回内足と呼んでいます。
健康で正常な足は歩行中の衝撃をうまく解消するために少しだけ内側に傾斜していて、歩行の安定にも大きく貢献しています。しかし、足が内側に傾きすぎると、足裏の骨、筋、靭帯に負担をかけてしまうことになり、足の機能を低下させてしまう原因になります。限度を超えた内側の傾きを「過回内」と表現します。
この状態になると、親指が内側に入る外反母趾や足の指が曲がるハンマートゥ、親指の付け根の関節が痛む強剛母趾などの疾患を起こします。さらに巻き爪、足底筋膜炎、かかとの骨にとげ状の突起ができて痛む踵骨棘などの別の疾患も起きるリスクが高まるのです。
逆に、歩行の中で足全体が外側に大きく崩れた状態が長く続く足を回外足と呼んでおり、足全体が外側に傾斜しすぎる状態が「過回外」です。
かかとの骨が外側に倒れすぎている時には、土踏まずが異常に高くなって足指の付け根が痛むハイアーチなどを引き起こします。また、外側に傾斜していると、つま先が下がって、引っかかりやすくなるので、転倒の原因となるので注意が必要です。
人間の足は一般的には内側に傾斜しやすいのですが、外側には傾きにくくなっています。一般的には世界の人口の7割が回内、2割が回外で、ゆがみがないまっすぐな骨格の足を持つ人は1割しかいないと言われます。多くの人が過回内、過回外の潜在的なリスクを抱えていると言えます。
興味がある方は着地の時に自分の足が内側や外側に傾いていないかチェックしてみてくださいね!!