日時:2019年月11月7日 木曜日 18時30分~20時30分
場所:北沢タウンホール3階
担当講師:下北沢病院 菊池 守医師
受講者人数:45名
一般社団法人 足の番人とは、「危ない足」「危なくない足」の違いを熟知し、足の評価やフットケアに関わることで患者さん・利用者さん・お客さんの足の問題点を察知し、トラブルの悪化を防ぎ寝たきりやフレイル、歩行障害の予防をする“地域の足の守るゲートキーパ” を育てる団体です。
今回のアドバンスコースは、足の番人理事長でもある菊池守医師による「むくみ」についての講義でした。
会場には足に意識を向ける多業種の参加者で満席となりました。
足のむくみについて大勢の方が悩まされています。
特に高齢者では64%が足のむくみに悩んでいると報告されています。
前半の部では、むくみの鑑別についてはさまざまな原因があり、心・腎・肺不全、甲状腺機能低下、深部静脈血栓症、下肢静脈瘤、薬剤性、リンパ浮腫、突発性の浮腫・・など危ない疾患がないかしっかりとした診断が必要とのことです。
そして、それぞれの疾患からくるむくみの原因について特徴や検査方法、必要な治療法をわかりやすく説明して頂きました。
リンパ浮腫には一次性、二次性があり、その検査や手術、治療法について教えて頂きました。
圧迫療法である弾性ストッキングの履き方やむくみの対策方法のマッサージやストレッチ、運動など動画を交えながら説明して下さいました。
後半の部では、さらに、圧迫療法の靴下や弾性ストッキング等の医療機器メーカーのアルケア㈱様、グンゼ㈱様、㈱ベーテル・プラス様、ジグバリス社様、テルモ㈱様の5社が協賛下さいました。
座学形式ではなく、グループごとに分かれて各メーカーのテーブルを回る形で行いました。
製品のそれぞれの特徴や違いを見たり、手に取りながらメーカーの方の分かりやすい説明を受けました。
皮膚が脆弱な方にも優しい素材の弾性靴下、むくみに履き心地の良い医療用ストッキング、すべてのお肌に優しい保湿剤、簡単に脱着できる様に工夫がなされている弾性ストッキング、圧迫が一定な圧になるように巻ける弾性包帯など、質問もその場で丁寧にお答え頂きとても勉強になりました。
今後の足の番人セミナーの予定といたしまして、12月4日水曜日にアドバンスコース①「フットケア」のセミナーを行います。
会場は北沢タウンホールになります。
皆さまにお会いできるのを楽しみにしております!